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横木真建築設計事務所
Yokogi Architecture Design Office
出雲の小さな家
谷あいに建つ、夫婦二人のための小さな平屋建ての住宅。
夫婦が長年手をかけてつくってきた庭と、谷の風景に対して開いた開放的な住まいです。
その場の風景にそっと置かれた「小屋」のような建物を目指しました。
地形をなぞったような片流れの屋根、庭に大きく張り出したテラスと庇、背景の緑に溶け込む焼杉の外壁が、風景との調和をつくりだしながらも外観を特徴づけています。
庭に面した南向き巾4mの開口は完全に開放することができ、谷の風景をパノラマに切り取ります。
出雲の冬場は雲が多く室内が暗くなりがちなこと、また、谷あいに位置するため日没よりも1時間以上早く日が山に隠れること、を考慮し西側に高窓を設置。
日が隠れてからも西側の明るい空を、室内にとどけます。
内部は、壁を珪藻土、床を杉の無垢板に柿渋塗装とするなど、年月とともに味わいを増していく素材を選択。また、調湿作用のある素材とすることで、山陰の高湿な気候、特に冬場の高い湿度を調整することで、結露の軽減やカビ発生の抑制を意図しています。
山陰の気候・風土、この場所の風景・環境、それらを考慮し、この場所だからこその住まいを目指しました。
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