楽器店の一画、管楽器売場と楽器修理を行う工房の改修計画。

 

既存売場は交通量の多い通りに面して大きな窓を持っていましたが、

ロールスクリーンが下げられ、街に対して閉じられていました。

 

改修計画では、通りに面した窓に額縁を回し、街へとつながるショーケースとしました。

 

工房と売場を区切る間仕切り壁にも開口を設け、そのうち2つは壁面埋め込みのショーケース、1つは工房へとつながる窓としました。

これらの開口は通りに面した窓と向き合い、通りから工房やショーケースまで視線が通ります。

工房で楽器を修理している職人の姿がファサードとなり、街へと開かれた工房となります。

 

管楽器売場は他の売り場から一段床を上げ、「ステージ」のような場所としています。

 

什器は管楽器やピアノなどの楽器をモチーフとし、楽器に使われるウォールナットや真鍮を素材として用い、曲面をもったディテールとしています。

 

雑貨類の什器も製作し、有孔ボードに真鍮の丸棒を差し込むディテールとすることで、小物を引っ掛けたり棚を載せることの出来る、可変性のある陳列計画としています。